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ワクチンと病気について

ワクチン情報

おたふくかぜワクチン

  • 2024-05-12
  • 任意接種
  • 生ワクチン
  • 小児
  • 妊婦・妊娠可能な女性
  • 渡航者
  • 医療従事者
  • 無脾・脾摘
  • 腎不全・透析
  • 糖尿病
  • MSM

おたふくかぜワクチンについて

商品名:おたふくかぜ生ワクチン「北里第一三共」
    乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン「タケダ」
予防できる病気おたふくかぜ
ワクチンの種類生ワクチン
定期/任意任意接種
接種回数2回
接種量0.5ml
接種間隔1歳以降から接種可
1回目と2回目は4週間以上あける
費用1回 約3000-8000円(施設により異なる)

ワクチンの効果

おたふくかぜワクチンの1回接種の有効率は78%、2回接種の有効率は約88%4)です。

どんな人にお勧め?

日本ではおたふくかぜワクチンの接種率が約40%と低いため2)、おたふくかぜは、今後も大規模に流行する可能性があります。 おたふくかぜにかかると、難聴などの後遺症によって日常生活に影響することがあるため、おたふくかぜにかかったことがある(採血などで確定診断を受けた)人以外の全ての人に2回接種をお勧めします。

接種スケジュール作成のポイント

 ワクチンは、1才時に1回目を接種し、集団生活に入る前(5歳以上7歳未満)までには2回目の接種をしましょう。1回目と2回目の間隔は28日以上あければ接種可能です。

 大人:今までワクチン接種を2回を行なっていない人、おたふくかぜに感染したことがない人はワクチンを接種しましょう。1回目の接種後、28日以上あけて2回目の接種を行います。

ワクチンの副反応

ワクチンの合併症は、おたふくかぜに感染した場合よりも少なくて安全です(表3)

  • https://archies-test2.com/vaccine4all/pics/news/news-127-1.png

 ワクチン接種後の無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)の頻度は0.03-0.06%と非常に稀です5)
 そのほか、耳下腺炎、発熱、精巣炎などのおたふくかぜに感染した時と似たような症状を起こすことがあります。

ワクチンの禁忌

・おたふくかぜワクチンによる強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある人
・妊娠していることが明らかな人
・明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者,および免疫力抑制をきたす治療を受けている人は禁忌です。

なお、ワクチン接種後2か月間は妊娠を避けてください。

参考文献・サイト

1)流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)2016年10月現在. 国立感染症研究所

2)2015-2016年にかけて発症したムンプス難聴の大規模全国調査

3)任意接種対象疾患 おたふくかぜワクチン. 庵原俊昭  臨床と微生物  7 32:481-484, 2005

4)おたふくかぜの自然感染とワクチン接種後の無菌性髄膜炎の発生について (IASR Vol. 34 p. 230-231: 2013年8月号)

5)おたふくかぜワクチンに関するファクトシート. 国立感染症研究所.

6) A comparative study of the incidence of aseptic meningitis in symptomatic natural mumps patients and monovalent mumps vaccine recipients in Japan.
Vaccine. 2007 Mar 30;25(14):2742-7. Epub 2006 Jan 31.

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