ワクチンと病気について
ワクチン情報
コレラワクチン
- 2023-05-22
コレラワクチンについて
商品名:Dukoral®、Shanchol®、Vaxchora® など
予防できる病気 | コレラ |
ワクチンの種類 | コレラのワクチンは多数あります。 経口の不活化ワクチン:Dukoral®、Shanchol®など 経口の生ワクチン:Vaxchora® |
定期/任意/輸入 | 輸入ワクチン |
接種回数 | Dukoral®:2-3回 Shanchol®:2回 Vaxchora®:1回 |
接種量 | Dukoral®:3ml Shanchol®:1.5ml |
接種間隔 | Dukoral®: 6歳以上:7日以上あけて(ただし6週以内に)2回接種 2-5歳:同様の間隔で3回接種(2歳未満は未承認) Shanchol®: 1歳以上:14日以上の間隔で2回 |
費用 | 1回約1万円(施設により異なる) |
ワクチンの効果
コレラには様々な型があり、Dukoral®とVaxchora®はO1型に効果があり、Shanchol®はO1とO139の両方に効果があります。
El Tor型および古典型コレラに対し、Dukoral®は最初80%近くの効果を持ち、その後3年経ったときまでには50%の効果が示されています。また、コレラ菌の毒素は旅行者下痢症の原因になる大腸菌が作る毒素と似ているため、旅行者下痢症にもある程度効果があります。Shanchol®の効果も80%以上に登ることもありますが、接種後5年程度までに、およそ50%-67%と見積もられています。
生ワクチンのVaxchora®はO1型に効果がありますが、短期的には中等症のコレラを90%、重症型コレラを80%減らすことが示されています。
El Tor型および古典型コレラに対し、Dukoral®は最初80%近くの効果を持ち、その後3年経ったときまでには50%の効果が示されています。また、コレラ菌の毒素は旅行者下痢症の原因になる大腸菌が作る毒素と似ているため、旅行者下痢症にもある程度効果があります。Shanchol®の効果も80%以上に登ることもありますが、接種後5年程度までに、およそ50%-67%と見積もられています。
生ワクチンのVaxchora®はO1型に効果がありますが、短期的には中等症のコレラを90%、重症型コレラを80%減らすことが示されています。
どんな人にお勧め?
国内での流行はなく、通常は必要ありません。国内では明確な推奨はありませんが、おそらくコレラ流行地域でのミッション(医療その他)に従事する方々にのみ、選択的に用いられるものと思います。
接種スケジュール作成のポイント
上記の通り、Dukoral®とShanchol®ではスケジュールが異なります。Vaxchora®は1回のみの接種です。
ワクチンの副反応
Dukoral®は一般に安全ですが、ときに腹痛や下痢と言った副反応が見られることがあります。Shanchol®も同様に安全に提供できると考えられます。Vaxchora®も臨床試験ではプラセボ群と有害事象発生率は変わりませんでしたが、生ワクチンなので接種者の免疫状態には注意が必要です(現時点では禁忌ではありません)。
ワクチンの禁忌
妊婦にはコレラワクチンは推奨されていません。Dukoral®はHIV感染など免疫抑制があっても接種可能ですが、Shanchol®では推奨されていません。
参考サイト
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